人には誰も知られたくないことの１つや２つはあります。
これが予想外の形で暴露されることがあります。
それが、ネットワークビジネスの研修でした。
ネットワークビジネスの内部で行われている驚くべき慣行について、詳しくお話しします。私自身、過去に2つのネットワークビジネス組織に所属していた経験から、その実態をお伝えします。
個人情報の共有：具体的な手法
出会った人の個人情報をグループラインでシェアするのです。
目的は、セミナーに動員した後にクロージングがかかりやすくするためです。
ネットワークビジネスでは、セミナーに動員された人はいろんな形で連れ回されます。
まず、新規参加者がセミナーに参加する前に、紹介者が以下のような情報を収集します。
- 名前
- 性別
- 職業
- 現在抱えている問題
- 健康状態
- 悩み
- 将来の夢
これらの情報は、LINEグループなどのプラットフォームで、「今日、このような人を動員します。ボイチェお願いします！」といったメッセージとともに共有されます。
ボイチェとは？
「ボイチェ」（Voice of Change）とは、紹介者以外の人間が勧誘（クロージング）を行う戦略です。例えば：
- セミナー主催者
- 組織内のリーダー
- 他の参加者
これらの人々が、共有された個人情報を基に、新規参加者に対して巧みにアプローチします。
などを予め伝えているので、リーダーはその人に合わせてカスタマイズして話すのですセミナー主催者やリーダーと言われるタイトルを持っているような人たちです。
このタイトルを持っているリーダーたちが声をかける際は、クロージングをかけやすい情報があったほうが声をかけやうすいのです。
それが対面で１〜２人なのか、グループラインでシェアされるのかは、組織によって異なります。
クロージングの実態
毎回のセミナーでリーダーが必ずしもいるわけでもありません。
そこで、タイトルを持っていなくてもセミナーを聞きに来ている人たちが代わりに対応してくれるのです。
紹介者が直接クロージングをかけても届きにくいということから、他の人達がクロージングしたほうがわかりにくいという流れです。
リーダーがいなくてもLINEグループでシェアされる
そこで、使われるのが、研修時に作られるライングループです。
ライングループに、「今日、このような人を動員します。ボイチェお願いします！」という内容から、動員される人の個人情報をまるごとシェアされるのです。
驚くべきことに、これらの個人情報は何十人、場合によっては何百人もの人々に共有されます。つまり、あなたのプライベートな情報が、見知らぬ大勢の人々に知られてしまうのです。
個人情報を知っているため、勧誘者は驚くほど親密な会話を展開できます。
例えば、「お子さんの教育費のことで悩んでいるんですよね。実は私も同じ経験がありまして…」 「将来、自分のカフェを開きたいとお聞きしました。このビジネスなら、その夢を叶える近道になりますよ」
このように、相手の弱みや夢を利用して、巧妙に勧誘を進めていきます。
倫理観の変化
何十人、何百人という人が見ているライングループの中にあなたの個人情報が投下されるのです。
過去にあなたが、ネットワークビジネスのセミナーに参加した後に、妙に相手側と親密な関係になったり、親しみを持ちやすいと感じたら、個人情報がどんな形かでシェアされている可能性があります。
ちなみに彼らに罪悪感はありません。みんながそうしているからそうしているのです。最初は、人様な情報を公開することに疑問に思っていても麻痺していくような形です。
「赤信号。みんなで渡ってしまえば怖くない」
と同じような心境です。
最初に抵抗の会った人間も、ネットワークビジネスのクロージングがかかってしまえば、味をしめてしまいます。むしろ相手のためにとって良いことをしているという認識に変わります。とても危険な状況です。
ネットワークビジネスの勧誘全体でそのようなことが行われているとは、断言できません。
ただし、私が属していたネットワークビジネスでは、過去２社において、シェアするような状況でした。
最初は罪悪感を感じていた人も、次第にその感覚が麻痺していきます。成功体験による正当化（「相手のためになる」という思い込み）が出てくるからです。
具体的な自己防衛策
- ネットワークビジネスの勧誘を受けたら、個人情報を極力出さない
- セミナーに参加する際は、偽の情報や最小限の情報のみを提供する
- SNSでの個人情報の公開を控える
- 知人がネットワークビジネスを始めたら、距離を置く
結論
あなたが防衛できることとすれば、ネットワークビジネスをしているような友人からは距離を置くことです。
そして、個人情報を決して話さないことです。
ネットワークビジネスの世界では、あなたの個人情報が想像以上に軽々しく扱われています。一度共有された情報は取り返しがつきません。自分の情報は自分で守る。そのためには、常に警戒心を持ち、慎重に行動することが大切です。
あなたの個人情報を守るのは、他でもないあなた自身なのです。
このように、より具体的な例や詳細な説明を加えました。読者にとって、より現実味のある内容になったと思います。さらに追加や修正が必要な点があれば、お知らせください。
