カフェで電話している女性がとにかく長電話でした。
セミナー主催会社が講師にお願いしているのですが、要点がまとまらずに思いつきに言葉を発しています。
聞いている側は「情報の洪水」です。学校の校長先生に多く、また東京オリンピックのIOCのバッハ会長もダラダラして伝わらないスピーチをしていしました。
配慮をした話をしているのだろうと推測されますが、あちこちに話が飛ぶので、講師の人は「結局、何をすればいいんだ?」状態になっていたかと思います。
人は、一度に情報を聞いても理解することは出来ずに、1つずつ理解していく動物です。
コンセプトがないから情報の洪水が起きる
コンセプトがないと、あれこれと説明しようと伝えて、必要以上の情報を与えてしまいます。
全体的に話がダラダラして強弱がなく、余計に混乱んしてしまいます。
最終的には、
「結局、あなたは何がしたいの?」
「結局、私は何をすればいいの?」
と相手に思われてしまいます。
コンセプトが相手の創造を刺激する
なぜ分かりにくい話になるかというと、コンセプトがないからです。
コンセプトは相手の創造力を刺激します。
コンセプトとは、
- 設計思想
- 筋道やストーリー
を表すものです。
このコンセプトが相手の聞く状態を作ります。期待感をひきだすことで話を聞く体制になります。
「掃除機の新商品が出来ました。素晴らしい機能です。」
と言われても、相手は興味を示すことは出来ません。
「どんなに面倒くさいやでも簡単に掃除できる掃除機です」と言われたほうが創造力が掻き立てられるのです。
そこから「どんな機能なの?」、「性能なの?」と聞く体制になるのです。
話の中にマイルストーンを置いて、フックするポイントを作る
人は長時間の話を聞いたり、文章を読んだりすることはできません。
マイルストーン=フックがあるから集中できます。
マイルストーン(定石)を置いて次に進むから人は理解ができるんですよね。
これは長い話でも区切ることで集中することができます。
学校の教科書でもテーマに分かれていて、二次方程式や二次関数などに分かれています。
本であれば見出しがあります。この章ではこれを伝えたいんだなと理解できます。
料理ではコースメニューがあり、前菜というテーマで区切られています。
新商品の企画書のマイルストーン
企画書でも、次のようなマイルストーンがあります。
- 問題の背景
- 課題
- 解決方法
この手順があるから、聞く人は解決方法に耳を向けることができます。
コンセプトとマイルストーンで伝わりやすい話ができる
説明下手な人は
- コンセプト
- マイルストーン
を意識すると良いです。
マイルストーンは見出しをつければいいので簡単です。
一方で、コンセプトは難しい側面があります。
コンセプトのもとになる思想
コンセプトを作るには、設計思想がいるからです。
思想とは、「今の発想に至った説明」です。
- なぜ思いついたのか?
- なぜこれを話そうと思ったのか?
- なぜこれを伝えるのか?
- 相手に何をしてほしいのか?
を突き詰めていかなければいけないからです
思想がないとマンネリ化する
思想がないと、他社と同類の製品になったり差別化することが出来ません。
- 何が違うの?
- 何が特別なの?
- 何がしたいの?
という質問に対して、
- 流行りそうだから
- 私がいいと思ったから
- 他社がやっているので自社もやることに
となってしまいます。
押し付けがちなマナー講師
一方的に押し付けると嫌悪感になる
マナー講師は、よく「マナーは相手が心地よくなるためのお作法です。」とよく伝えますが、押し付けがましい印象を受けてしまいます。
「それがマナーだから」という謎の論理を押し付けてきます。
日本人のマナーは、「自然や先祖、作ってくれた人に感謝することが美徳」としているという思想を押してくれると、だから食べる前に「いただきます」とか「出されたものは残さない」いうのかということを理解しやすくなります。
説明下手ならコンセプトとマイルストーンを癖付ける
コンセプトは、会社の中で大事にしている考え方や自分の中で大事にしていることを言葉にするとコンセプトや思想が作られていきます。
一方でマイルストーンは、箇条書きにしたり、見出しをすることで養われます。
この2つを実践していきましょう。
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