速読法は今も書店に行ったら、全く衰えを知らず、いろんな速読法の本が並んでいますね。
あなたも、色々な速読法をかじり漁ったりしていませんか?
そして、日本でも、視覚での読書だけでなく、ようやく最近オーディオブックもメジャーになりつつありますね。
聴覚からの読書は、私が留学した90年代の北米(アメリカ、カナダ)では、ブックストアにCDで既にオーディオブックとして色んな本が売られていました。
長期旅行して訪れたUK(イングランド、スコットランド、ウェールズ)やアイルランドのブックストアでも同じような状況でした。
「普通の本を、何かのテキスト教材としてではなく単なる読書として聴く習慣が欧米にはあるんだ!」って当時は新鮮で驚きでした。
しかし、オーディオブックで聞く習慣が長年超マイナーな文化習慣だったせいでしょうか?
科学的に何の根拠も無い怪しい習慣も同時に日本では流行ってきましたね。
速聴は言語を、ただの音の波長と捉えているだけで読書には決してならないという真実!
それが数倍速で聴く速聴オーディオです。
普通の速度で聴くオーディオブックよりも先に数倍速で聴く速聴という概念のほうが先に流行ったと思います。
「速読と共に速聴を!」っていうのが既に90年代前半から声高に叫ばれていましたね。
日本では速聴からオーディオブックの需要が出てきたかもしれません。
日本の自己啓発教材系の出版会社が4倍速ってのを売りにして、ナポレオン・ヒルのオーディオブックをテープにして200万円以上で売りまくっていましたよね。
もうボロ儲けだったそうです。
それくらい、日本人は深い読解能力より、浅くて薄っぺらい情報処理能力を優先して立ってことですよね。
ちなみに、欧米各国では、目の不自由な人達のためにオーディオブックが必要だったのだそうです。
日本では点字の読書で間に合っていたのでしょうか?
私としましては、今まで普通のオーディオブックとして本を聴いて読むという読書習慣が、超マイナーだったのが不思議です。
何故なら、聴いて読む読書習慣のほうがずっと楽だからです。
寝ながら聴けますし、睡眠学習ならぬ、睡眠読書とでも言うのでしょうか?
意外に結構内容が頭に入ってたりします。
速読の読書や、数倍速で聴く速聴の読書は、読んだ気にさせてくれるだけのプラシーボ読書術です!
読書で最も重要なことは、深く読解することです。
速く情報処理をして記憶することではありません。
古くから「読書百遍意自ずから通ず」と言います。
難しい書物であっても、何度も繰り返して読めば、その意味は自然にわかってくるものであるから、わからないと思ってすぐに諦めるのではなく何度も読み返して読むべきだ、という意味です。
読書とはこの格言のことを言います。
ただ単に速く情報処理をして記憶することではないのです。
そのような浅くて薄っぺらい読み方を読書とは言わないのです。
まずは、あなたが陥っている間違った読書の概念を見直す必要があります。
あなたも、本屋で見かける速読や速聴などという色々なオカルトまがいの方法や技術を追い求めて、無駄な出費と時間と労力を浪費していませんか?
]]>