近年、マネジメントの重要性が再び注目されています。
ビジネス界では周期的にマネジメントがブームになることがあります。
その一例として、2010年代前半に「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)」が話題になったことがあります。
しかし、これらのマネジメント関連のビジネス書を読んで、マネジメントスキルが向上したと感じる人は意外と少ないものです。
むしろ、「ドラッカーってやっぱり難しい。」や「本で読んだ通りに部下やチームメンバーが動いてくれない。」などの不満の声が多いのが実情です。
ここで私が言いたいのは、「それは当たり前のことなのです。」です。
なぜなら、自分を甘やかして他人に厳しい態度を取る人は、リーダーシップを築くことができないからです。
自己管理とセルフ・マネジメント
さて、自己管理ができない人やセルフ・コントロールが難しい人を見ると、どのような印象を持ちますか?
これは、アンガーマネジメントを含む感情のコントロールも含むセルフ・コントロールの一環です。
上司やリーダーがセルフ・コントロールもできず、自己管理ができない場合、これを総合してセルフ・マネジメントと言います。
他人を無理に動かそうとするのは、あなた自身のエゴイズムや支配欲が現れたものです。
セルフ・マネジメントの要素
セルフ・マネジメントは、自分自身を効率的かつ効果的に管理する能力やプロセスを指します。
つまり、自己調整能力のことであり、時間やエネルギーを最大限に活用し、自分自身の目標や優先事項に従って行動することが含まれます。
セルフマネジメントには以下のような要素が含まれます。
1. 目標設定
自分自身に対して目標を設定することで、やるべきことや優先事項を明確にします。
2. スケジュール管理
時間を効率的に使うために、タスクや活動をスケジュールに組み込み、時間配分を行うことが重要です。
3. 優先順位の付け方
やるべきことの重要度や緊急度に応じて、優先順位をつけることが必要です。
4. ストレス管理
ストレスを軽減する方法を見つけ、自分自身の健康や幸福を維持することが大切です。
5. 自己評価
自分自身の能力や進捗状況を定期的に評価することで、自己改善を促し、目標達成に向けた方策を立てることができます。
マネジメントの奥深さとセルフ・マネジメント
マネジメントは想像以上に奥深いものです。
また、自分自身のセルフ・マネジメントなしに、他人をマネジメントすることは不可能です。
自分に甘く、他人に厳しい態度を取る人には、周囲からの信頼を得ることは難しいでしょう。
マネジメントがうまくいかないと感じたら、まずは自分のセルフ・マネジメントを見直すことが不可欠です。
あなたのエゴイズムや支配欲に取り憑かれたマネジメントでは、周りからの人望を失っているかもしれません。
成功に向かうリーダーになるために、セルフ・マネジメントを徹底的に磨いていきましょう。