なぜ、駿台予備校の教育は、起業やビジネスに向かないのか?

ビジネスにおいて、あなたが受けてきた教育が弊害になることが多々あります。
規律や規則がバリバリある学校教育はその最たる例ですが、塾や予備校も例外ではありません。

その中で駿台予備校の評判は最悪です。

「駿台予備校の駿台方式で教育を受けた人は使い物にならない」という意見がベンチャービジネス界では定説になりつつあります。

そこで、駿台方式が「何故、起業してビジネスを展開する上で弊害なのか?」を考察して生きたいと思います。

駿台予備校の駿台方式で教育を受けた人は使い物にならない」という意見がある理由には、いくつかの要因が考えられます。

一つは、駿台予備校の駿台方式では、詰め込み型の教育が中心となっていることです。
つまり、大量の知識を一方的に教え込むことが主眼となっており、そのために暗記力や記憶力が求められます。

しかし、ビジネスにおいては単に知識を持っているだけでは十分ではありません。
知識を活用し、創造的な問題解決やアイデア発想ができることが求められます。

また、駿台予備校の駿台方式では、自己流の学習方法を身につけることができないという面もあります。
つまり、教材やカリキュラムが与えられた範囲内でしか学ぶことができず、自分で学ぶ力や自己管理能力が身につきにくいという問題があります。

これは、ビジネスにおいては、独自の視点やアプローチが求められるために、大きな障害となる可能性があります。
さらに、駿台予備校の駿台方式では、競争が激しく、学力の偏差値が非常に高いことが特徴です。

一方、ビジネスにおいては、協調性やチームワークが求められます。個人のスキルや成績だけでなく、人間関係やコミュニケーション能力など、多様なスキルが必要とされます。

以上のように、駿台予備校の駿台方式で教育を受けた人達が、ビジネスにおいて使い物にならないとされる理由は、

1、知識を持っているだけでは不十分であること

2、自己流の学習方法を身につけられないこと

3、競争重視の学習環境が協調性やチームワークを阻害する可能性がある

ということが原因に上げられます。

例えば数学で顕著ですが駿台方式の解答では「何故このような数式になるのか?」を丁寧に説明してくれず、駿台方式では解答もわかりにくいものばかりです。

これも「顧客にわかりやすくマーケティングしなければならない」というビジネスの大原則とは反対の方針です。
確かに、ビジネスにおいては、顧客に商品やサービスの価値を伝えることが非常に重要です。

顧客が何を求めているのか、何が彼らにとって重要なのかを把握し、そのニーズに合った商品やサービスを提供することが求められます。

同様に、数学の解答においても、解答だけでなく、その解答がどうやって導かれたのか、なぜそのような数式が使われたのかを説明することは、理解を深めるために重要です。

そのような説明を加えることで、より深い理解が得られるとともに、学習者自身が問題解決能力を高めることができます。

ビジネスでも同じように、商品やサービスの提供だけでなく、その価値を伝えるために、丁寧な説明やコミュニケーションが求められます。

それによって、顧客の信頼を得たり、ブランドイメージを構築したりすることができます。
参考書を出版する出版社も岐路に立たされています。

2013年の8月に、参考書業界では、最難関のレベルで最高峰といわれた
研文書院の「大学への数学」(別名:黒大数。東京出版の『大学の数学』ではないので要注意!)という参考書が廃刊になり、その出版会社も廃業しました。

これも駿台方式でやっていたような解答や解法自体が難しく書かれ、非常にわかりにくい参考書でした。
非常に頭が良い人や、学力が際立って高いレベルの人しか扱えない参考書で有名でした。

研文書院の「大学への数学」を持っているだけで、頭が良いと周りから誤認されるくらいの有名ブランドでした。
それが、廃刊になり、会社も廃業になったのです。

研文書院が廃業した理由は複数ありますが、参考書が解答をわかりにくく書いていたこともその一つだったかもしれません。解答をわかりやすく説明することは、学習者が理解を深め、知識を身につけるためには重要なことです。

また、マーケティングにおいても、顧客に製品やサービスの魅力を伝えるためには、わかりやすく説明することが必要です。
ただし、解答や説明が簡単すぎると、学習者や顧客にとって物足りなく感じる可能性もあるため、適度な難易度調整が必要です。

もちろん、わかりやすく書きすぎても駄目なのです。
さて、研文書院の廃業や倒産には、複数の要因が絡んでいますが、駿台方式の影響も考えられます。

駿台方式は、ターゲットが顧客ではなく、同業者をターゲットにしている感があります。
よって、業界の中で最も難しい解き方の方式をとり、「大学までの基礎課程の中で最高峰の学び舎」というポジションを取っています。

そのために、顧客である学習者が無視されているのです。

これによって、受験生が必要なスキルや知識を効率的に身につけることよりも、より難解な解法や解答方式を作り出すことに重点がおかれて、受験生の立場がないがしろにされている傾向にあります。

更に、この方法には、問題に対する理解や応用力が不十分であることが指摘されています。
つまり、問題を解くために必要な計算手順や式の導出方法は理解できても、それを実際の問題に応用できないということです。

また、研文書院の大学への数学が廃刊になった理由については、具体的な情報が公開されていないため断言できませんが、上記のような問題が影響した可能性があります。

大学受験においては、問題の理解や応用力が求められるため、駿台方式だけでは対応しきれないということがあったのかもしれません。

そして、参考書市場全体がデジタル化の波に押されて変化していることも、研文書院の廃業につながった要因の一つと言えます。

インターネットの普及によって、無料で利用できる教材や問題集が増えているため、参考書の需要が低下しているとされています。

以上のように、駿台方式と参考書市場の変化が研文書院の廃業につながった可能性があると考えられます。

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